Macでも親指シフトできます!
Mac+JISキーボードで親指シフトを使う方法として、キー割り当てにKarabiner-Elements、そして、親指シフトエミュレーションにLacailleを使用する方法をご紹介します(無料のソフトウェアです)。
Karabiner-Elements(キー割り当て)
PC用のJISキーボードを使う場合、「変換」キー、「無変換」キーなどにMacのキーを割り当てるために、Karabiner-Elementsを使います(OS X 10.11 El Capitanの場合は最新版は使えないのでold version and history からVer. 11.6.0を使います)。
「Download Karabiner-Elements 1X.X.X」のボタンを押してdmgファイルをダウンロードし、その中のpkgファイルを開き、インストーラーが起動します。
その後、「KEY」アイコンをクリックして起動します。
Karabiner-Elementsの設定方法
アプリケーションからKarabiner-ElementsをクリックしてKarabiner-Elementsの設定画面(英語)を起動します。
Simple Modificationsにて、「+Add Item」をクリックして、下の画面のように設定します。クリックすると拡大します。
設定はすぐに反映されます。
この設定は以下の表に書いてあるような意味があります。好みに応じて変えるといいと思います。
JISキーボードのキー | 割り当てるMacのキー | 説明 |
PCキーボードの変換キー [japanese_pc_xfer] | Space [spacebar] | 右親指キー、変換・空白キーとして利用 |
Space [spacebar] |
Return [return_or_enter] |
左親指キー、全確定(無変換)として利用 |
PCキーボードの無変換キー [japanese_pc_nfer] | かなキー [japanese_kana] (F型の場合、Return) |
「かな」モードへ移行するために利用 |
半角/全角 [grave_accent_and_tilde] | かなキー [japanese_kana] | 「かな」モードへ移行するために利用 |
Caps Lock | 英数キー [japanese_eisuu] | 「英数」モードへ移行するために利用 |
メニュー [application] | Caps Lock [caps_lock] | 本来のCaps Lockを「英数」として使うためにCaps Lock の代用とします。 |
カタカナひらがな(PCキーボードのかなキー) [japanese_pc_katakana] | fn [fn] | Macのキーボードにあるfnキーを割り当てます |
「:」 [quote] | Forward Delete[delete_or_backspace] | 「:」と「後退」を入れ替えます F型キーボードでは、代わりに、「, (comma)」を割り当てます |
「BackSpace」 [delete_or_backspace] | 「:」[quote] | 「:」と「後退」を入れ替えます F型キーボードでは不要です |
他にも、Virtual KeyboardのところでJISキーボードが選択されていることを確認しましょう。
Lacaille(親指シフト処理)
そして、親指シフト処理のために、Lacaille(ラカーユと読むようです)をインストールします。
Lacalleの設定は、Karabiner-Elementsの設定が終わった後で行います。
Lacailleの環境設定は、画面右上のバーの「親」をクリックして、「環境設定」をクリックします。
「ログイン時にLacailleを起動」、「NICOLAエミュレーション」にチェックします。
親指左、親指右の右側の領域(赤い矢印で指しています)をクリックして、親指キーの設定をします。
F型キーボードの場合
FKB7628-801やFKB232のようなF型キーボード(「;」の右が「後退」となっている親指シフトキーボード)をお使いの場合は、「:」キーの単独打鍵に「, (comma)」 を割り当てます。
また、上の表と違って、spacebarに「かなキー」、無変換に「Return」(または英数キー)を割り当てます。
「句読点で確定」を使う場合
「句読点で確定」は、確定する回数を減らす方法です。「。」「、」を打つ前に変換を正しくしておいて「。」「、」を打つときに確定します。
「句読点で確定」を使う場合、例えば、Qの単独打鍵に「.^m」を割り当てます。これは、Qの単独打鍵の領域をクリックした後、「.」を押し、続けて「Ctrl+M」を押して、「OK」を押すことで設定します。
同様に@の単独打鍵に「,^m」を割り当てます。そして、1、2、3、4、5、6、7、8、9、0、ー、/などでも同様に設定します。
なお、「キーボード」設定の「入力ソース」(「ことえり」の「日本語環境設定」)にて「Windows風のキー操作」のチェックをオンにして、「句読点で変換」のチェックをオフにするといいと思います。
Apple純正キーボードを使う場合(MacBookなどで)
スペースバーが長いので、親指シフトにあまり向いていないと思いますが、右側のキーを1列右にずらすことで対処されている方が多いようです。
これは、orzレイアウトとして、Lacaille用の配列定義ファイルが公開されています。Lacailleの環境設定画面で、「設定ファイルの読み込み」をクリックして読み込ませます。
すばらしいソフトウェアを作ってくださった方々に感謝いたします。
●参考ページ
MacでWindows用キーボードを使う。Mac OS Sierra対応版(フリーソフト使用)
macOS SierraでJISキーボードの「無変換」「変換」キーを使用する方法 – SOFTANTENNA BLOG
Mac用キーボードユーティリティ「Karabiner-Elements v12.0.0」がリリース。El Capitanのサポートが終了しVirtual Keyboardの互換性が向上。
「今日はなにして遊ぼう☆」「親指シフトってどんなもん?と思ってる人にお勧めしたい、ローマ字派も使える親指シフト対応キーボード」
ついに発売!3,000円を切る親指シフトのためのキーボード「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」をMacで使ってみた!
※Mac OSの更新によって一部のソフトウェアが動作しなくなる可能性があります。
Mac OSの更新は、Karabiner-Elementsなどが問題なく動作することを確認の上で行うことをお薦めします。