解説動画を作りました!!(2019/11/24)
Japanist 2003をWindows 10にインストールする場合、インストール後に追加操作が必要でした
Japanistの「快速親指シフト」で親指シフト向けの設定をしてみるよ
現在、最新バージョンのJapanist 10が販売されています。
Japanist 2003は、Windows 10でも「デスクトップアプリ」なら問題なく使えましたが、Windows 10のストアアプリ、Edgeブラウザ、WiFiパスワード入力などで使えませんでした。Japanist 10ではこの問題に対応しています。
Windows 7やWindows 8.1をお使いの方は、Japanist 10を購入しても同梱されているJapanist 2003を使うことになりますが、将来的にWindows 10を使う場合はJapanist 10を買っておいてもいいかもしれません。
Japanist 10の設定項目は、Japanist 2003と大きく変わっていないようです。以下の文章は、Japanist 2003に基づいています。
JapanistとOASYS
富士通のJapanist 10は、特に昔からの親指シフトユーザーに人気があります。 OASYSワープロの流れを引き継いでいます。
Windows 10対応になったワープロソフトOASYS V10.0(amazonで2016/12/19現在送料込みで14799円)を買うとJapanist 2003(?)も付いてきますので、元OASYSユーザーの方はOASYS V10を買ってもいいかもしれません。OASYS V10ではdocファイルなどを読み込むことができます。
Japanistは、動作が軽い「かな漢字変換システム(IME)」に「快速親指シフト」という親指シフトエミュレーターが組み合わさったものです。親指シフト用のキーボードシールが付属します。
富士通の親指シフトキーボードはもちろん、通常の「106/109日本語キーボード」もサポートしています。
●富士通の正規な製品である(仕事場で導入しやすい 正統な親指シフト)
●変換の動きが速い(親指シフト向き)
点が支持されているようです。
親指シフトエミュレーターの「快速親指シフト」
親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボードのようなJIS系キーボードや富士通のFKB7268-801やFMV-KB232のようなUSB接続タイプの親指シフトキーボードでは、Japanistの機能の一部である「快速親指シフト」を使用して「親指シフト」を実現することができます(これらのキーボードでも「親指シフトエミュレーション」は「快速親指シフト」を使用せずにDvorakJなどで行い、JapanistをIMEとしてのみ使用することもできます)。
Japanist 2003の導入方法
(1)Japanist 2003をインストール
まず、Japanist 2003のCD-ROMから(光学ドライブがない場合はUSBメモリーなどに移して)Japanistをインストールして、指示どおりに再起動します。(すでにインストールされている方は(4)または(5)へ)
辞書検索のための「メディアパネル」は、対応のWindowsが古いので、インストールしない方がいいと思います。
(2)修正モジュール
Japanistダウンロードサイトから、Japanistの最新の「修正モジュール」をダウンロードします。2019/6/22現在はJapanist2003用のU013.zipが最新です。
ダウンロードされるU01x.zipを展開して、README.TXTの記載に従います。
具体的には、64bit版のWindowsでは、Update\UPDATE_x64.exe、32bit版のWindowsでは、UPDATE_x86.exeを実行します。そして、指示通りに再起動します。
64bit版のWindowsか32bit版のWindowsかわからない場合は、Windowsキー(田キー)+Rで、「control system」と入力して「OK」で開く「システム」の画面の「システムの種類」でわかります。
(4)IME切り換え
再起動後、Windowsキー(田キー)+Spaceで、IMEをJapanistに変更します。
(5)設定
ワープロソフトなどで文字入力状態にした上で、「半角/全角」キー(またはAlt+「半角/全角」)を押すと、画面の右下にJapanistのパレットが表示されます。
このJapanistのパレットの左端のハンマー(設定)をクリックします。
(6)詳細表示
簡易表示から詳細表示に変えます。
(7)快速親指シフトの起動
キーボードをクリックして、キーボード指定が「106/109日本語キーボード」であることを確認して、「快速親指シフトを使用する」のチェックを入れて、「設定」ボタンを押します。場合によっては、「環境スタイル」を「MS-IME」などの自分好みのものに合わせるといいでしょう。
OASYSやJapanistユーザーでない方は、「MS-IME」や「ATOK」にしておいた方が無難かと思います(OAKなどだとカーソルの挙動が独特です)。
(8)快速親指シフトでの設定
快速親指シフトでは、たとえば、下の画像のように「▼」によって設定して「OK」を押します。
この画像のようになっていれば、「無変換」キーが空白、「空白」キーが無変換キーかつ左親指キー、「変換」キーが変換キーかつ右親指キーとして機能するはずです。この画像はクリックすると拡大します。
左と右の親指キーは、「親指シフトキーの割り当て」で設定します。
「BackSpaceキーの入れ換え」をしたくない場合は「入れ換えを行わない」とします。Japanistでは、BackSpaceキーか「:」キーのどちらかをBackSpaceとすることができます(両方同時にはできません)。
「キー動作拡張」をクリックすると、さらに細かい設定を行うことができます。
上の設定にすると、「:」キーと「BackSpace」キーが入れ替わり、「無変換」キーと「空白」キーが入れ替わります。
「半角モード」と「かなモード」の切り替え
赤線のように「変換」を押したときに「かなモードへ」とすることで、「半角/全角」キーを押さないで「かなモード」に移行することができます。したがって、半角モードか全角モードか気にせずに、「かな」入力するときに、まず、「変換」キーを押せばいいことになります。
上のように設定することで、半角モードで、左親指キーを押すと「空白」が出力されます。したがって、英語文書も難なく入力することができるようになります。
逆に、「かな」モードから半角モードにするときは、「かな」モードであることを確認した上で、「Alt+半角/全角」とします。これがわずらわしいので、IME On/OffスイッチャーというJapanist専用のツールを作りました。これを使うと、現在のモードに関わらず、「Ctrl+スペース」または「Ctrl+無変換」でIMEをOFFします。
このキー操作については、Japanistとアプリケーションソフトで、キー割り付けを解除する必要があります(Japanistでは「切り替え」て「詳細表示」、「キーボード」、「削除」で行います)。
なお、「快速親指シフト」をお使いでない方向けに「Ctrl+ .」でIMEをONにする機能もあります。「快速親指シフト」をお使いであれば、上記のように「変換」でIME ONにすることができます。
(7)の画面などで細かい設定を行うこともできます。こちらやこちらやこちらが詳しいです。
こちらに「ATOK風」というJapanist用スタイル(「快速親指シフト」を使用)を置きました。「ATOK風スタイル例-無変換はOASYS風.txt」、「ATOK風スタイル例-無変換で確定」の2つの設定が入っています。
これをベースに設定する場合は、(7)の画面で、環境スタイルの右にある「編集▼」を押して、「テキストファイルからの登録」を選択して、展開した「Japanist-ATOK風スタイル例.txt」を指定して、新しく「ATOK風」の環境スタイルを指定します。
(9)Windowsの設定(コントロールパネル)
Windows 10で使う場合は、こちらに記載のように、
●既定のIMEを変更する・アプリウィンドウごとに異なる入力方式を設定する
●高速スタートアップを無効化する
の設定をした方がいいと思います。
Anniversary Updateをすると、初期設定に戻りますので、再度設定が必要です。
JapanistでIME ON/OFFを意識せずに入力するためのツール IME-On/Offスイッチャー
上記のように設定すると、左親指キーで「IME ON」できるはずです。
しかし、そうでない場合(F型キーボードを使っている場合など)や「IME OFF」にして半角文字を入力するには、どうしても「Alt+半角/全角」の操作が必要になるようです。
また、現在「IME ON」なのか「IME OFF」なのか意識しておくのは面倒です。
このため、現在のIMEのON/OFFの状態にかかわらず、「Ctrl+;」でIMEをON、「Ctrl+スペース」でIMEをOFFするツールを作りました。こちらのページに詳細があります。F型キーボード用に「Ctrl+;」で IMEをON、「Ctrl+無変換」でIMEをOFFするツールも一緒に入っています。
「入力モード」バーが表示されなくなってしまったら
Windows 10で、「動作環境の編集」|入力モード|表示形態 で、「タスクトレイ型」を選ぶと、「入力モード」が表示されなくなります。
(これが出てこなくなってしまい、「動作環境の編集」をすることができなくなります)
Windows10環境でJapanist2003を使っている方は、Windows10環境でJapanist2003を安定して使うこつ(くすぴーのぼらぼらBlog2)が参考になると思います。
コメント
本日(2016年8月15日)、amazonを通じて貴社の親指シフトキーボードを購入してJapanist2003で使うようセットしました。
キーポードの環境スタイルは、「FMV DC」、キーボード指定は「106/109日本語キーボード」です。
「空白 親指左」については機能しませんが、その代わり「無変換」が「親指左」として機能します。
何が問題でしょうか。
親指キーは、上の(8)の画面で、「親指シフトキーの割り当て」で設定します。この画像のようになっていれば、「無変換」キーが空白、「空白」キーが無変換キーかつ左親指キー、「変換」キーが変換キーかつ右親指キーとして機能するはずです。こちらはいかがになっているでしょうか?この画像はクリックすると拡大します。
[お問い合わせさせてください。]
貴社の、「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボードTM」を購入して(済)、japanist(install済)で使用したいのですが、japanist動作環境の設定で、キーボード指定の選択肢の、どれも、適合しないため、ここでストップしてしまいました。
japanist動作環境で、既定になっていると思われる、106/109日本語keybord、快速親指シフト選択の上で、keybord driver 組み込む、のようなのですが、keybord driver を探せない状態です。
テストしている pcは、富士通ノート、win7、で、jis標準キーボードが本体に組込まれていますが、「 usb-親指シフトキーボード [FKB7628] ーThumb Touch? (サムタッチ)ー (富士通コンポーネント株式会社) 」は、上記japanist動作環境に選択肢があり、可でした。(使えます。)
ただしすこし使い勝手が合わないため、可能なら、事務所の仕事で、この「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボードTM」キーボードを使ってみたいと思います。
なにか、adviceいただけますでしょうか。(これまでずっと親指シフトを使ってきています。)
よろしくお願い申し上げます。
詳細なコメントをありがとうございます。
現在外出中のため、後日に調べた上でご報告いたします。
> japanist動作環境で、既定になっていると思われる、106/109日本語keybord、快速親指シフト選択の上で、keybord driver 組み込む、のようなのですが、keybord driver を探せない状態です。
と書いていただきましたが、キーボードドライバーについては特にインストールしなくてもいいかと思います。
したがって、japanist動作環境で、106/109日本語keyboard、快速親指シフト選択で通常いいかと思います。しかし、後日、詳細をご報告いたします。
調べてみました。
やはり、キーボードドライバーについては、「HIDキーボードデバイス」というものが自動的にインストールされますので、
特にインストールしなくてもいいです。
したがって、japanist動作環境で、上の画像のように、「106/109日本語キーボード」、快速親指シフト選択(の後に詳細設定)で通常だいじょうぶなはずです。
まだ問題がありましたら遠慮なく聞いていただけるとうれしいです。
テストしていただき、ありがとうございました。
手元のパソコンでは、デスクトップ(富士通D550という機種)でも、ノート(富士通A574MX)でもうまくいかないのですがー親指シフトができないのですがー、なにか、情報がありましたら、お知らせいただけると、ありがたいです。
(ノートpcの方はキーボードドライバがインストールされません。デバイスドライバをインストールしています、のメッセージは、出てくるのですが・・・しばらくして、正しくインストールされませんでした、のメッセージでした。)
日本語入力OFFの状態で半角の英字の入力はできるのでしょうか?
もしできないのなら初期不良の可能性があります。
(と書きましたが、初期不良の可能性がありますので、別途連絡させていただきます)
確認してみて、
デスクトップでは、ドライバーインストールがされますが、親指シストキーが利かない(右上刻字かな漢字変換がされない)、
ノートでは、ドライバーがインストールされない、状態です。
(今日のテストでは、キーボードの認識がされないような状態です。デスクトップではキーボード接続のその都度インストール実行と完了のメッセージが出ます。)
別途ご連絡いただけるようですので、よろしくお願い申し上げます。
このたびはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
さきほどメールにてご連絡させていただきました。
AmazonでUSBライトタッチキーボードを購入(5月23日に届きました)し、Japanist10と組み合わせて使っていますが、半角/全角キーが動作しません。ALT+半角/全角によるIMEのオンオフも動作しません。
何か設定があるのでしょうか。それとも何らかの不良でしょうか。
通りすがりの者です。
私もJapanist10で快速親指シフトを使っています。
Japanist10をインストールすると、半角/全角キーは、かな漢字ON/OFFに割り当てられるようです。
Japanist10の「動作環境」を開いて、「キー定義」タブの「キー設定」リストに有る「半角/全角 かな漢字ON/OFF」の項目を削除すると半角/全角キーが本来の動作に戻ると思います。
しましま様
コメントございます。
実はしましま様ご指摘の設定は既にできていて、今回は購入したキーボードの不具合が多く(入力できないキーが多数、キー入力のチャタリングなどあり)、キーボード返品で処理させていただきました。
親指シフトの本家、富士通が撤退することもあり、ライフラボ株式会社さんには是非、頑張ってもらいたいものです。
そうでしたか。これは失礼しました。
ハズレを引いてしまったのでしょうか。災難でしたね。
私がYahoo!ショッピングで購入したUSBライトタッチキーボードは、今のところ問題なく動いているようです。
追加の質問です。以下の記号の入力ができません。
%&=-~^ (←は別のキーボードから入力しています)
その他にもあるかもしれませんが…
数字、アルファベット、ひらがな等の基本的なキーはちゃんと入力できます。
一部のキーが効かない様に見えます。
何か設定が間違っているのでしょうか。
解決方法をご教示ください。
このたびは質問をいただいていたのに気づくのが遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。メールで通知が来るようになっていたのですが、何かの不具合があったようです。
また機会がございましたらよろしくお願いいたします。