Gentoo linuxのインストール+環境設定

Gentoo linuxは、ArchLinuxと同様に、インストーラーが付属していないlinuxのデストリビューションです。

したがって、インストールの作業は、手順を見ながら、いくつものコマンドを入力して構築していきます。はっきり言っておすすめできません(笑)。

今回、ある目的のために必要となってインストールすることになりました。OyaInputのインストールまでを備忘録的に記録しておきたいと思います。

Gentoo linuxのデメリット

それ自身のインストールがたいへんで、アプリケーションのインストールには時間がかかります。

よほどの理由がなければおすすめできません。

Gentoo linuxのメリット

linuxのカーネル(核)イメージをターゲットPC向けに自分で構築してインストールするので、余分な機能を含まない小さく速いシステムを構築することができます。したがって、サーバー用途にはいいかもしれません。

また、カーネルを構築しやすいためか、GoogleのChromium OSのベースとなっているようです。

単に軽いlinuxを求めているだけなら、xubuntuなどの方が使いやすいと思います。

linuxのスキルを磨きたい場合にもいいと思います。

Gentoo linuxのインストールの説明

本家サイトのHandbookを見ながら行います。

Intel系CPU(64bit)を使ったPCの場合、Handbook:Amd64となります。ここでは、これに対する補足的なことを書いていきます。

他に、ブログ(ここここなど)や動画(ここなど)なども参考になります。

インストールメディア

Gentoo Minimal CD(300MBほど)やGentoo LiveDVD(2GBほど)がありますが、Gentoo LinuxベースのSystemRescueCDを使っている人も多いようです。

これを元に起動可能なUSBメモリーやDVDを作って、起動するというのが普通です。

インストールメディアからの起動

起動可能なUSBメモリーやDVDから起動します。

GentooのLiveDVDから起動した場合は、GUI画面が起動した後でCtrl+Alt+F2で黒い画面で作業します。そうしないとrootでの作業ができません。

ネットワーク設定

インストールプロセスでは、インターネットへの接続が必要です。こちらに従って、設定します。

ディスクの準備

Gentoo linuxで使うパーティションを用意して、ファイルシステムを作ります。

もしWindowsが入っているPCであれば、Easus Partition Masterのようなソフトでやった方が楽かもしれません。

最低、/をマウントする空きパーティション(type: Linux)が1つ必要です。 

他に、swapパーティションを用意するといいと思います。とはいっても、最近のPCはメモリーが十分にあるのでなくてもOKです。

準備したlinuxパーティションをマウント

fdisk –l

で現在のパーティション構成を確認します。

/をマウントする空きパーティションが/dev/sda5だと仮定すると、

mount /dev/sda5 /mnt/gentoo (/mnt/gentooにマウント)

stage3ファイルをダウンロードして展開

250MBほどあります。linksというテキストベースのブラウザーを使って、

cd /mnt/gentoo
  
links www.gentoo.org/downloads

から、amd64のStage3のファイルを選んでダウンロードします。

tar.xz形式なので、以下のようにして展開します。

xz –dv stage3* 
tar xvpf stage3* --xattrs-include='*.*' --numeric-owner

chroot

mount --types proc /proc /mnt/gentoo/proc 
mount --rbind /sys /mnt/gentoo/sys 
mount --make-rslave /mnt/gentoo/sys 
mount --rbind /dev /mnt/gentoo/dev 
mount --make-rslave /mnt/gentoo/dev
cp --dereference /etc/resolv.conf /mnt/gentoo/etc/ 
chroot /mnt/gentoo /bin/bash 
source /etc/profile 
export PS1="(chroot) ${PS1}"
  

とします。

インストールの準備

emerge-webrsync
emerge –sync
  

プロファイルの選択

eselect profile list
eselect profile set 5
  

cpuid2cpuflags

emerge cpuid2cpuflags
echo "*/* $(cpuid2cpuflags)" > /etc/portage/package.use/00cpu-flags
  

make.confの編集

nano /etc/portage/make.conf
…
USE=”…”
…
  

タイムゾーンとロケール

ls /usr/share/zoneinfo
echo “Japan” > /etc/timezone
emerge –config sys-libs/timezone-data
nano /etc/locale.gen
ja_JP.UTF-8 UTF-8
  

カーネル構築

emerge gentoo-sources
emerge pciutils
  

納得できるカーネルが得られるまで以下を繰り返します。

cd /usr/src/linux
make menuconfig(ここでオプションを選択します) make && make modules_install make install

デフォルトに戻したい場合は、

make defconfig

とします。

カーネルの設定を自分でしたくない場合は、公式マニュアルの「別の方法: genkernelを使用する」に書いているgenkernelを使うと楽です。

この方法だと起動に時間がかかるし速度はそれほど速くはなくなりますが、デバイスドライバーの抜けを防ぐことができる可能性が高くなります。

各種ツールをインストール

(省略)

ブートローダーをインストール

通常はGRUB2を使います。Handbookに記載の手順に従います。

Windowsのメニューエントリーを追加する場合は、sys-boot/os-proberをインストールして、こちらに記載のように、WIndowsのパーティションを/mnt/windows7にマウントして、

grub2-probe --target=hints_string /mnt/windows7/bootmgr

で、hdX、msdosXの「X」部分を調べたり、

blkid

でWindowsのパーティションのUUIDを調べたりして、/etc/grub.d/40_customに、以下のように追記します。

menuentry "Windows 7" { 
insmod part_msdos 
insmod ntldr 
insmod ntfs 
ntldr (hd0,msdos1)/bootmgr 
} 
menuentry "Windows 10" { 
insmod ntfs 
insmod ntldr 
insmod part_msdos 
insmod search_fs_uuid 
search --no-floppy --fs-uuid --set=root 1AECC5A1ECC57811(←UUID) 
ntldr /bootmgr 
  

そして、

grub-mkconfig –o /boot/grub/grub.cfg 
install-grub /dev/sda

でハードディスクの起動領域にメニュー起動情報を書き込みます。

起動後に黒い画面で文字が小さすぎる場合は、こちらが参考になりました。

起動後の環境構築

boot:

ではrootでログインします。

GUI環境の構築

emerge xorg-server

でX Window Systemをインストールして、

startx

で起動してみます。マウスが使えなくて再起動などができなくなったら、Ctrl+Alt+F1、F2、F3…でターミナルを出します。

この後、デスクトップ環境をインストールします。

デスクトップ環境をインストール

例えば、xfceをインストールする場合

eselect profile list

で、default/linux/amd64/17.1/desktopの番号を確認してから、例えば、16の場合、

eselect profile set 16

として、gnome関連ファイルなどがインストールされないようにします。

emerge xfce4-meta xfce4-notifyd
emerge –deselect=y xfce-extra/xfce4-notifyd

とします。各種プログラムをインストールします。

emerge xfce4-terminal xfce4-appfinder thunar xfce4-battery-plugin xfce4-sensors-plugin xfce4-power-manager

xfce4デスクトップ環境の起動は、

startxfce4

日本語環境の構築

ibus、mozc、oyainputをインストールします。

fcitxは、ここに記載のようにやりましたが、成功しませんでした。したがって、ibusを使うことにしました。

nano /etc/portage/package.use/mozc
内容:app-i18n/mozc emacs ibus
emerge --ask ibus mozc
  

oyainputはこちらと同様にインストールします。


emergeでエラーになったら?

emergeでインストールしたときに、

The following REQUIRED_USE flag constraints are unsatisfied

というメッセージが出て、うまくいかない場合があります。その場合は、指摘されたものを除外(-を先頭に付加)したり追加したりするように、

nano /etc/portage/make.conf

でUSEを編集します。それでもだめな場合、パッケージどうしが競合していることが考えられます。例えば、xfceをインストールのための独自の設定をするには、

nano /etc/portage/package.use/xfce
  

として、

app-text poppler –qt5

と書き込んで、emergeコマンドを実行します。それでもだめな場合、

emerge --sync 
emerge -auDN world (どちらも時間がかかります)

として、やり直すといいようです。


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