右手1列シフト(orzレイアウト)
右手1列シフト(orzレイアウトとも呼ばれています)は、変換キーが右寄りのキーボードでも右親指が窮屈にならないように、右手を1列右にずらして入力する方法です。
例えば、英語を入力するときも日本語を打つときも、J(は)を打つのには、その1つ右のK(き)キーを使います。
この方法で入力されている方も多いようです。
最近はMacBookユーザーの間でよく使われているようで、orzレイアウトとも呼ばれています。
両手が少しだけ広がるので、肩こりが軽減するという副次的な効果もあるようです。
WindowsではCtrl、Alt、Winキーと組み合わせた操作で今までは問題あり
Windowsでも、文字入力については、やまぶきRやDvorakJで実現可能で、ここで配布しているDvorakJ親指シフトインストーラーややまぶき/やまぶきR親指シフトインストーラーでも、すぐに設定できるようにしています。
しかし、Windowsで、やまぶきRやDvorakJで実現した場合、Ctrl、Alt、Winキーと組み合わせた操作については、どうしても1列シフトせず(しないことがあり)、元の左のキーを押す必要がありました。
これは、レイアウト変更をあくまでエミュレーターというアプリケーションソフトウェアで行っているためです。
WindowsではChangeKeyを使うと、CtrlやAltキーと組み合わせた操作でもOK!!
ところが、ChangeKeyを使うと、CtrlやAltキーと組み合わせた操作でもOKであることがわかりました!!
(最近、「無変換」キーと「空白」キーを入れ替えるためのいいアプリを探す過程で発見しました)
ChangeKeyは、常駐はせず、レジストリを変更して、Windowsのキーレイアウトを変えます。アプリケーションソフトウェアよりも低いレベルで動作します。
ただし、エミュレーターと違って設定変更には「再起動」が必要となります。
ChangeKeyの導入
●ChangeKey(ここからダウンロードします 直接リンクはここ ZIP版はここ)は日本製のキーマップ変更アプリです。よくできているおかげかWindows 10でも使えています。
ダウンロード後に、ChgKey.exeをどこかに展開します。
(1)ChgKey.exeを右クリックして、「管理者として起動」を選んで「管理者として起動」します(これは重要です!!)。
(初期画面はこのような感じです)
(2)中央の1つ右の1列の6YHNキーに、最も右の1列(¥ [ ] \)を割り当てます。
例えば、6キーをクリックすると、画面が変わり、¥キーをクリックします。これを続けます。
(3)右手で使う他のキーに、1つ左のキーを割り当てます。文字キー部分は、この画像のようになるはずです。
(この画像では「無変換」キーと「空白」キーも入れ替えています)
(4)メニューにて、 登録|現在の設定内容で登録します でレジストリを書き換えて(一度だけでOK)、再起動します。
(5)DvorakJなどでは、「無変換キー」/「変換キー」を親指シフトキーとして使用します(やまぶき/やまぶきRも可能、おそらくJapanistの「快速親指シフト」も可能)
※この設定の後はもうChangeKeyを実行させる必要はありません。元のキーボードに戻すためには、再度、このChangeKeyを使います。
キートップを差し替えると使いやすい
(ためしに、キートップを差し替えてみました。6YHNの列が右に1列移動しています しかし、その後元に戻しました)
写真にあるように、実は、「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」では、キートップを2つのはさみやカッターを用いて外して、他の箇所に差し替えることができます(もちろん同じ形のキーどうし)。
「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」で右手1列シフト(orzレイアウト)を使う場合は、キートップを差し替えると、表記と割り付けが一致していて使いやすいと思います。
試してみた方はコメントにて報告していただけると助かります。
<追記:2017/1/23>
Microsoftが作ったremapkeyというツールもあるようです。