NICOLA拗音拡張については、経緯なども含めて元々こちらにて書いてあります。
NICOLA拗音拡張とは?
NICOLA拗音拡張というのは、キーを同時打鍵して、拗音・促音などの「小書き付きかな」(かな+ゃゅょぃっぁぃぅぇぉ)もワンアクションで入力できるように、親指シフトの規格を上位互換で拡張したものです。当社にて開発しました。
従来の入力方法も可能としつつ、例えば、「しゅ」は、S(「し」)+M、「じゅ」はS+,、「ちぇ」はU+E、「にぇ」はU+W、「ぴゅ」はP+G、「ぱっ」はY+Q、「ぴっ」はP+Q、「ぽっ」はL+J、「ぱっ」はY+L、「「てっ」はD+@、「でっ」はD+/、「なっ」はD+Qで、入力することができます。
このたび、仕様を練り直して、かなり打ちやすくなりましたので、こちらにて投稿を書くことにしました。
多くの方は使用しようとは思わないかと思いますが、「こんなことを考える人もいるんだ」と軽い気持ちで読んでいただければと思っています。
メリット
●打鍵数が減る→楽になり、速くなる
●従来の入力方法のまま、少しずつ覚えることができる
デメリット
●覚えることが増える。
●別々で入力したつもりなのに、速く打つと、同時打鍵と誤って認識されることがある。
●DvorakJとやまぶき/やまぶきRなどのエミュレーターを使う場合に限られる(Japanistの「快速親指シフト」では使えません)
●マイナーである
どういう組み合わせなの?
(この項目は上記ページの説明とほとんど共通しています)
(NICOLA拗音拡張のレイアウト)
■ルール
●「小書き」を、(1)ぁゃ、(2)ぃ、(3)ぅゅゎ、(4)ぇ、(5)ぉょ、(6)っ の6つのグループに分けます。
●(A)前かなのキー(NICOLAと同じ)+(B)キーボードの反対側の拗音キーの2つのうちのどちらか を同時に押します(下かながメイン拗音キーを使用)。
●メイン拗音キーとサブ拗音キーが、左右に1つずつ、合計4つあります((1)~(5))。
●メイン拗音キーはサブ拗音キーよりも打ちやすい位置にあります。
●前かなが下かなの場合はメイン拗音キー、前かなが濁音かな・上かなの場合ははサブ拗音キー。ただし、空いていればメイン拗音キー。
●「(6)っ」の場合は、反対側の2つの拗音キーでは足りない場合もあるので、同じ側の拗音キーを使います。このとき、打ちにくいキーについては同じ側の人差し指や薬指のホームキーJ、L又はFを使います。
●よく使うので、「って」は「D+A」、「った」は「D+E」を追加。
(1)ぁゃ | (2)ぃ | (3)ぅゅゎ | (4)ぇ | (5)ぉょ | (6)っ | |
左メイン拗音キー (右側の下かな用) |
R | C | F | E | D | Q |
右メイン拗音キー (左側の下かな用) |
H | . | M | I | J | @ |
左サブ拗音キー (右側の濁音等用) |
T | B | G | W | S | Z |
右サブ拗音キー (左側の濁音等用) |
N | \ | , | P | L | / |
例えば、「しゅ」は、左にある「し」のキー+「(3)ぅゅゎ」の右メイン拗音キーになるので、S+Mになります。
ここで、Sキーに割り当てられている「し」「じ」「あ」のうち「し」は「下かな」なので、メイン拗音キーを使用します。
他の例では、「じゅ」はS+,、「ちぇ」はU+E、「にぇ」はU+W、「ぴゅ」はP+G、「ぱっ」はY+Q、「ぴっ」はP+Q、「ぽっ」はL+J、「ぱっ」はY+L、「「てっ」はD+@、「でっ」はD+/、「なっ」はD+Qです。
説明を読むよりも、動かして打ってみるほうがわかりやすいかもしれません。
導入方法
DvorakJ親指シフトインストーラーまたはやまぶき/やまぶきR親指シフトインストーラーでは、「NICOLA拗音拡張」に簡単に設定できるようになっています。
DvorakJ親指シフトインストーラーの「かんたん設定」では、左上の「親指シフト」のところで選択することができます。
やまぶき/やまぶきR親指シフトインストーラーの場合、タスクトレイにあるアイコンを右クリックして表示されるメニューで「NICOLA拗音拡張」を選択するだけで設定することができます。