(追記2021/4/2)DvorakJ 親指シフトインストーラーをバージョンアップして、旧版のMicrosoft IMEを使う設定にする機能を入れました。
Windows 10 Ver. 20H2における不具合
Windows 10においては、通常のWindows Updateとは別に、年に2回のメジャー(大きな)アップデートが行われます。標準的な設定だと、このメジャーアップデートは、その後に所定期間経過すると自動的に適用されることとなります。
特に、Microsoft IMEにおいては、「Microsoft IME」か「ATOK」のキー配列の使用を強制的にしてカスタムのキー配列を許容しなくするなどの変更の他、親指シフトエミュレーターが正常に動作しなくなるような変更がされていて、問題となります。
(1)対策が確立されるまで、メジャーアップデートを促されても適用せず、自動更新を無効にすることをおすすめします。
(2)Windows 10 Ver. 20H2へアップデートされている場合、「旧版のMicrosoft IMEを使う設定」にすることをおすすめします。
Ver. 20H2では、日本語処理の不具合(ないし仕様変更)があるようで、環境によって、今まで問題なかったのに親指シフト入力ができなくなることが頻発しています。
「DvorakJ親指シフトインストーラー」でうまく使用できない場合、「親指の友Mk-IIキーボードドライバ」を使うことをおすすめします(「かな入力」でMicrosoft IMEの旧版やATOKと)。
Google日本語入力は使うことが難しくなったようです。
旧版のMicrosoft IMEを使う設定にする方法
Wiindows 10 Ver. 20H2で導入されたMicrosoft IMEはトラブルが多く、他のアプリ(秀丸エディタなど)でも旧版に戻すことを推奨しています。
方法1(専用ツールを使う方法)
こちらからダウンロードできるOldIME.exeを実行します。
画像に記載のように操作します。
方法2(Windows 10の設定にて行う方法)
1.スタートメニューの検索欄に「IME」と入力し、「日本語IMEの設定」を選択して開く。
あるいは、タスクトレイ(の「あ」「A」など)の右クリックメニューなどから「設定」アプリの「Microsoft IME」画面にアクセス
2.開いた画面で「全般」をクリックする。
3.設定画面で「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をクリックする。
4.確認画面が表示されるので、OKボタンをクリックする。
5.IMEが不安定なことがあるようなので、念のため、パソコンの再起動を行う。
方法3(ローカルグループポリシーエディタを使う方法)
Windows 10 Homeユーザーでは使えず、Windows 10 Proユーザーが使える方法です。
Windowsキー(無変換キーの2つ左の田キー)を押しながら、Rキーを押すと、「ファイル名を指定して実行」が出ます。そこで、gpedit.msc としてOKとします。
「ローカルグループポリシーエディタ」で、「ユーザーの構成」、「管理用テンプレート」、「Windowsコンポーネント」、「IME」、「日本語IMEのバージョンを構成する」と進み、「有効」、OKとすると、旧バージョンのMicrosoft IMEを使うことが強制となります。
Windows 10のバージョンの確認方法
Windowsキー(無変換キーの2つ左の田キー)を押しながら、Rキーを押すと、「ファイル名を指定して実行」が出ます。そこで、
winver
としてOKとすると、バージョンが記載された窓が出てきます。
特定の更新プログラムをアンインストール
Windows 10の更新プログラムのKB5000802(またはKB5001567)をアンインストールしたら改善したという例があるようです。
更新プログラムのアンインストール方法はこちらが参考になります。
しかし、Servicing Stack 10.0.19041.860のように通常の方法ではアンインストールできない形態となってしまっていることも多いようです。こちらのようにアンインストールすることは不可能ではないようですが。
自動更新をやめる方法
今後、自動更新によって、新しいMicrosoft IMEの使用が強制されることが考えられます。自動更新をやめるとその懸念は少なくなります。
Windows 10 HomeにてWindows Updateを避ける方法はこちらが参考になります。
Windows 10 ProにてWindows Updateを避ける方法はこちらが参考になります。
FMV-KB613独自のキー
富士通のPS/2親指シフトキーボードFMV-KB613をワープロソフトのOASYS V.10でお使いの方で、機能キーの「罫線通過」「かな縮小」などが使えなくなってしまった方は、上記のようにMicrosoft IMEの旧版を使う設定にすることをおすすめします。
高速スタートアップを無効に
親指シフトを使う場合、どのようなソフトウェアを使う場合でも、「高速スタートアップ」を無効にしておかないとおかしな挙動となってしまいます。
しかし、Windows 10のメジャーアップデートをすると、「高速スタートアップ」を無効にしていても有効にされてしまいます。
「高速スタートアップ」を無効に再設定しましょう。
方法:「スタート」を右クリック、「電源とオプション」、「電源の追加設定」へと進み、「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択し、
「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」をします。
DvorakJをお使いの方へ
上記のように、旧版のMicrosoft IMEを使う設定にすると使えるようですが、「DvorakJ親指シフトインストーラー」でうまく使用できない場合、「親指の友Mk-IIキーボードドライバ」を使うことをおすすめします(「かな入力」でMicrosoft IMEの旧版やATOKと)。